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子どもの強迫症(OCD)に親ができること|不登校との関係も

公開日:2026.07.14執筆・監修:公認心理師 髙橋翔太
子どもの強迫症(OCD)に親ができること|不登校との関係も

「子どもの手洗いが長すぎる気がする」
「『ママ、大丈夫だよね?』と1日に何十回も聞いてくる」
「朝の儀式のような行動が終わらず、学校に間に合わない日が増えてきた」

強迫症(OCD)は大人だけの疾患ではありません。発症の多くは10代までの子ども時代に始まることが知られており、決してめずらしいものではないのです。一方で、子ども本人は自分の状態をうまく言葉にできず、「変な癖」「わがまま」と誤解されたまま、症状だけが進んでいくことが少なくありません。

最初に、この記事でいちばんお伝えしたいことを書きます。

子どもの強迫症状は、しつけの失敗でも、親の育て方のせいでもありません。そして、親御さんの関わり方を変えることが、子どもの回復に直接つながる数少ない疾患でもあります。 親は原因ではありませんが、回復の強力な味方にはなれます。

子どもの強迫症のサイン

子どもは「不安だから確認している」とは説明してくれません。行動の変化として現れることが多く、次のようなサインに注意してください。

自閉スペクトラム症のお子さんにも「こだわり」がありますが、強迫症とは性質が異なります。自閉スペクトラム症の「こだわり」は特定のテーマや対象への強い興味に基づくことが多いのに対し、強迫症の「強迫行為」は不安を打ち消すための行為である点が大きな違いです。専門的な整理としても、発症時期、こだわりに伴う感情の性質、社会的コミュニケーションの様子、強迫観念の有無などから両者を見分けていく必要があるとされています。また、自閉スペクトラム症は強迫症と広く併存することが知られており、この併存についての研究も進められています。両者が併存している場合や見分けが難しい場合も少なくないため、迷ったときは自己判断せず、専門家にご相談ください。

不登校との関係

強迫症は、不登校のかげに隠れていることがある疾患です。

本人は症状を恥ずかしくて説明できないため、周囲には「なんとなく行けない不登校」に見えます。不登校支援だけを続けても、背景の強迫症状が手つかずであれば、登校のハードルは下がりません。逆に、症状が和らぐと登校の問題が自然に動き出すケースもあります。不登校のご相談では、生活の中に儀式・確認・回避がないかを一度点検する価値があります。

家庭でできること・避けたいこと

できること

避けたいこと

急にすべての協力をやめるのではなく、予告して、少しずつ、本人と相談しながらが原則です。

「自分のせいで悪化してしまったのでは」と、ご自分の対応を責める必要はないと思います。対応の仕方を知らなければ、私自身も同じように、怒って止めようとしたと思います。けれど、それはお子さんを愛し、心配しているからこその対応だったはずです。お子さんを守らなければと、強迫症に立ち向かおうとしたご自分の想いを、どうか尊重してあげてください。

治療について

子どもの強迫症にも、大人と同様にERP(曝露反応妨害法)を含む認知行動療法の有効性が確立しています。子どもの場合は、ゲームやミッションの形で課題を設定するなど、発達段階に合わせた工夫を行います。また、親御さんが対応方法を学ぶこと自体が治療の重要な一部であり、お子さん本人がまだ乗り気でない段階でも、親御さんだけの相談から始めることに十分な意味があります。

症状が重い場合(食事・睡眠が大きく乱れている、家庭生活が回らない、抑うつが強い等)は、児童思春期を診療する精神科・心療内科の受診を先にご検討ください。

まとめ

参考文献

お子さんの強迫症状にお悩みの保護者の方へ

おたるOCD・不安サポートオフィスは、強迫症(OCD)専門のオンラインカウンセリングです。担当の公認心理師は臨床発達心理士・特別支援教育士でもあり、お子さんの発達特性を踏まえたご相談、不登校・発達相談にも対応しています。保護者の方だけのご相談も歓迎です。

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本記事は情報提供を目的としたものであり、診断に代わるものではありません。執筆・監修:公認心理師 髙橋翔太