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子どもに「学校に行きたくない」と言われたら|最初の1ヶ月の対応

公開日:2026.07.21執筆・監修:公認心理師 髙橋翔太
子どもに「学校に行きたくない」と言われたら|最初の1ヶ月の対応

朝、子どもが「学校に行きたくない」と言った。お腹が痛い、頭が痛いと訴える。でも病院では異常なし。休ませると午後には元気になっていて、「明日は行く」と言うのに、翌朝また行けない──。

このとき親御さんの頭に浮かぶのは、たいてい同じ問いです。「休ませたら癖になるのでは? でも無理に行かせたら壊れてしまうのでは?」

最初に、この記事でいちばんお伝えしたいことを書きます。

初期対応の目標は「明日学校に行かせること」ではなく、「子どもが本当のことを話せる関係と、安心して充電できる環境を守ること」です。 登校はその結果としてついてきます。順番を逆にすると、たいてい長引きます。

まず押さえたい前提

最初の1ヶ月でやるべきこと

1. 「行く・行かない」の攻防から降りる
毎朝の説得・交渉は、親子ともに消耗させ、子どもは体調不良を「証明」する方向に追い込まれます。「今日は休む」と決めたら、その日はもう登校の話をしない。この線引きだけで、家庭の空気は大きく変わります。

2. 理由の追及より、安心の確保
「なんで行けないの?」という質問は、答えられない子どもを追い詰めます。代わりに「話したくなったらいつでも聞くよ」と扉を開けておき、雑談・食事・遊びなど症状と関係のない時間を大切にします。本音は、問い詰めた時ではなく、安心した時にこぼれます。

3. 生活リズムだけは、ゆるやかに守る
昼夜逆転は回復を遅らせる最大の要因のひとつです。登校は求めなくても、「朝はカーテンを開ける」「食事は一緒に」など、生活の骨組みは保ちます。ただし初期の数週間は、心身の消耗が激しく眠り続けることもあります。まずは休養を優先してください。

4. 学校とは親が連絡窓口になる
毎朝の欠席連絡が負担なら、「しばらく休みます。再開時はこちらから連絡します」とまとめて伝えて構いません。担任からの電話や家庭訪問が本人の負担になっている場合は、頻度の調整をお願いすることもできます。

5. 背景に症状が隠れていないか、一度点検する
不登校のかげに、強迫症状(儀式・確認・汚染への不安)、不安症、起立性調節障害などの身体疾患、発達特性への過剰負荷が隠れていることがあります。朝起きられない・立ちくらみが強い場合は小児科で起立性調節障害の評価を、儀式や確認が目立つ場合は専門相談を検討してください。

6. 身体的な不調を理由に休む場合は、受診を条件にしてみる
お腹が痛い・頭が痛いといった身体症状を理由に欠席する場合は、「病院を受診すること」を休む際の条件にしてみるのも一つの方法です。ただし、あくまで「あなたのことが心配だから」という理由であることが前提です。「病院に行かないなら学校に行かせる」という駆け引きの道具にしてしまうと、本来の目的からずれてしまうので注意してください。

7. 「学校でできないことは、家でもできない」というルールを明確にする
学校を休んでいる間、スマホやゲームなど、学校ではできないはずのことが家では自由にできる状態が続くと、休むこと自体への抵抗感が薄れてしまう場合があります。休養を否定するものではありませんが、「学校でできないことは、家でも同様に控える」というルールを、あらかじめ明確にしておくことを検討してみてください。

避けたい対応

親自身のケアと、相談の入口

不登校対応でいちばん消耗するのは、実は親御さんです。仕事との両立、周囲の目、夫婦間の温度差──。親が相談につながることは、甘えではなく対応の一部です。スクールカウンセラー、自治体の教育相談、そして民間のカウンセリングなど、複数の窓口があります。子ども本人が相談を嫌がる段階でも、親御さんだけの相談から状況が動き始めることは珍しくありません。

まとめ

お子さんの不登校にお悩みの保護者の方へ

おたるOCD・不安サポートオフィスでは、不登校・発達に関するご相談をお受けしています。担当は公認心理師・臨床発達心理士・特別支援教育士として児童支援に携わってきました。保護者の方だけのご相談も歓迎です。

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本記事は情報提供を目的としたものであり、診断に代わるものではありません。執筆・監修:公認心理師 髙橋翔太